本作の主人公は、児童福祉職に就くことが決まっている卒業間近の大學生・堀貝佐世。身長170cm超で処女の彼女は周囲から変わり者とされているが、本人はあまり自覚していない。アルバイト先と大學と下宿を行き來し、友人と怠惰な日常を過ごす中で、堀貝は同學の豬乃木楠子と知り合う。そんなある日、堀貝の友人の友人である穂峰が自殺。堀貝を取り巻く日常の陰に潛んでいた、“暴力”と“哀しみ”が顔を見せ始める。