前編に続き、本懐を遂げた四十七士の自害までを描く。物語も佳境に入り、ワン・シーン=ワン・ショットを徹底させた溝口演出はさらに重厚さを増す。戦線の拡大で物資が窮乏するなか、厖大な製作費を投入したこの作品は、破格の大作として完成を見た。前編に続き、新藤兼人がセット建築を擔當している。