心理學者・波多野勤子と息子との往復書簡をまとめた“カッパブックス“シリーズの同名ベストセラーを映畫化した作品。戦時中、自由主義者で読書ばかりしている學者を父に持った少年が、自らが受けた軍國主義教育や周囲の人間の愛國的行動との狹間で悩む姿が描かれている。腳本は本作が2作目の田中澄江。